そのシミ対策、合ってる?皮膚科医に聞く【美容医療と日々のケアの賢い使い分け】
2026.09.25
夏の盛りを過ぎたこの時期、多くの人を悩ませるのが、シミ問題。対策の選択肢として挙げられるのが「化粧品」と「美容医療」です。それぞれの取り入れ方と、“シミと肝斑の見分け方は?““消すことはできる?“といった疑問について皮膚科医に教えてもらいました。
教えてくれるのは

- 皮膚科医岩間美幸先生
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ARBOR CLINIC医師。肌のことを考えた丁寧なカウンセリングと施術に定評がある。ホームケアと美容医療、両方を重視する「ステップ美容」を発信。2026年9月、麻布十番に『ARBOR CLINIC』を開院。
なぜ「夏の終わり」にシミが気になり始める?
シミのもととなるのは「メラニン」という色素です。このメラニンをつくる細胞が「メラノサイト」。夏は紫外線を浴びる機会が増え、その刺激によってメラノサイトの働きが活発になるため、メラニンが多くつくられます。
通常、つくられたメラニンは肌のターンオーバーに伴って排出されます。しかし、紫外線などの影響でターンオーバーが乱れると、メラニンが排出されにくくなり、肌に蓄積することも。こうして夏の間に受けた紫外線の影響が重なることで、夏終わりにシミやくすみとして目立ちやすくなるのです。
化粧品と美容医療、シミ対策における役割の違いは?
化粧品は「守って防いで整える」シミ予防のベースに
朝晩スキンケアを行うとすると、1年間で730回、化粧品と向き合うことになります。つまり、肌に対しての影響が圧倒的に大きいんです。「シミ予防ケアのベストタイミングは1年中」と私は考えています。日々、化粧品で肌を守って整えることが、シミ予防ケアには重要。だからこそ、日焼け止めによる紫外線対策やブライトニングケアは毎日行ってくださいね。
美容医療は「取る・壊す」。シミを取り除く決定打!
美容医療のメニューにはさまざまありますが、シミに限るなら、レーザーなど、シミそのものを壊す治療を想像する方が多いと思います。シミを消すなら、レーザーなどの機械に頼ったほうがやっぱり確実。ただ、効果が大きいぶん頻繁に行うのは難しく、内容によっては治療の間隔を数カ月〜半年空けるケースもあります。頻度だけでなく、肌状態によって効果が左右されることも考えると、シミの問題は美容医療だけで解決するのではなく、スキンケアありきで取り組んでいただきたいですね。
日々のスキンケアがあってこそ、美容医療で満足いく結果に
早く結果が欲しいと思うと美容医療に頼りたくなりますが、いい結果を望むからこそ、化粧品による予防ケアと美容医療の根本ケア、2つのコラボレーションが必要だと私は考えています。
医療脱毛の場合でも、肌が日焼けしていたり乾燥していたりすると、火傷や熱がこもるリスクを考えてレーザーの出力を下げることがあります。つまり、肌が整った状態でないと満足いく結果を出すことが難しいんです。
シミの治療も同じ。シミ治療にはどうしてもレーザーが必要な場合がありますが、レーザーの実力を引き出すには日々のスキンケアがとても重要です。
シミ予防のために化粧品で取り入れたいケア
紫外線対策は絶対!シミ予防に役立つ成分を取り入れて地道なケアを
シミ予防のために毎日使ってほしいのが日焼け止めです。紫外線のダメージから肌を守らないと、美白*1アイテムを使っていてもシミを防ぐことはできません。量もたっぷり使ってくださいね。中には「パール一粒大を塗っています」という方がいらっしゃいますが、それでは不十分。製品に書いてある量を守って全顔しっかりカバーしましょう。
成分なら、美白有効成分のトラネキサム酸。毎日のケアはもちろん、日焼け後の肌にも使いやすいんです。ビタミンCや4MSK*2にもぜひ頼りたいですね。
- *1 メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐこと
- *2 4-メトキシサリチル酸カリウム塩
編集部が厳選!おすすめアイテム
HAKU メラノフォーカスIV
4MSK*1、m-トラネキサム酸*2と2種の美白有効成分に加え、有効成分グリチルリチン酸ジカリウムが炎症を抑え、肌あれも予防。「シミ予防ケアの大本命」として頼りにしたい一品。
- *1 4-メトキシサリチル酸カリウム塩
- *2 トラネキサム酸
エリクシール ブライトニング ローション ca、同 エマルジョン ca
毎日の化粧水&乳液で本格美白*1ケアを目指すならこちらを。美白有効成分・m-トラネキサム酸*2、4MSK*3に加え、ゆるぎないハリのための独自成分・コラジェネシス*4を配合。うるおって光満ちる肌へと導きます。
- *1 メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐこと
- *2 トラネキサム酸
- *3 4-メトキシサリチル酸カリウム塩
- *4 シャクヤクエキス、バラエキス、ヒドロキシプロリン、ミシマサイコ根エキス、グリセリン(ハリ保湿)
エリクシール デーケアレボリューション ブライトニング + ba
UVカット、乳液、下地が1本に。ミトケアエッセンス*1など選び抜いたハリ保湿成分に加えて、美白有効成分・m-トラネキサム酸*2や独自成分・クリアコラEX*3等、美容成分をたっぷり配合。
紫外線から肌を守りながら、日中もエイジングケア*4&美白*5ケアを両立。
- *1 ヒキオコシエキス(1)、グリセリン(ハリ保湿)
- *2 トラネキサム酸
- *3 加水分解コンキオリン液、オリーブ葉エキス、ヨクイニンエキス、L-アルギニン塩酸塩、グリセリン(保湿)
- *4 年齢に応じたうるおいケア
- *5 メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐこと
美容医療初心者にもおすすめのシミ治療
IPL(光治療)
さまざまな波長の光を顔全体に照射し、複数の肌悩みにアプローチできる治療です。シミやそばかすだけでなく、くすみや赤ら顔の改善、コラーゲン生成を促してハリ・毛穴の引き締め効果も期待できます。IPLの機器にはいくつか種類があるのですが、私は、シミだけでなく、赤みなど複数の肌悩みにアプローチできるルメッカをよく使用します。
LDM(水玉リフティング)
こちらは高密度超音波の振動を用いた肌質改善のための治療です。シミにダイレクトに効くものではないのですが、老人性色素斑(一般的なシミ)は長年のダメージの蓄積でもあるので、シミをいきなり叩くより、肌の土台を整えることが必要なケースも多々あります。そういうときはまず、LDMで肌のターンオーバーを整えて、メラニンの排出を促し、シミができにくい肌環境へと導きます。LDMで乾燥や肌あれ、赤みなどの肌状態を整え、そのうえでIPLを照射することでより良い治療効果を目指します。
ジェネシス
ロングパルスNd:YAG(ヤグ)レーザーという単一波長のレーザー機器を使用する治療です。シミをピンポイントで消すというより、マイルドな熱で肌全体の色調や質感などへアプローチして、トーンアップしていきます。
美容医療でシミ治療する場合の注意点
美容医療を選択するにあたり、知っておいていただきたいのが、シミには老人性色素斑(一般的なシミ)、そばかす(雀卵斑(じゃくらんはん))、肝斑、ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)と、大きく分けると4つの種類があり、それぞれ治療が異なることです。このうち、ADM以外の3つに紫外線が関与します。
これらの違いを見分けるのは難しいので、「この美容医療を受けたい!」と決め打ちするのではなく、自分のシミは一体なんなのかをドクターに診てもらったうえで治療内容を決定したほうがいいでしょう。
また、シミ治療は、レーザーで一気に消したい!という気持ちになりやすいですが、一旦立ち止まって考えることも大切。
強い出力のレーザーを当てて「シミが取れた」と思っても、1カ月後くらいに色素沈着が出てしまったりすることも。アジア人は炎症による色素沈着が出やすい傾向にあり、実際、クリニックでもそういうご相談が多いんです。
もちろん、強い出力のレーザーが有効な場合もあります。そういう点も含めて、肌状態やシミの種類など、きちんとドクターのカウンセリングを受けてくださいね。
皮膚科医が解説!シミ対策Q&A
日焼けしていても、すぐにシミ治療を受けられますか?
どの治療を受けるかにもよりますが、IPLや出力の強いレーザーは受けることができません。日焼けによる炎症があるうちは医師の診察を受けるなど、慎重に判断のうえ、肌が落ち着いてから受けるようにしましょう。
美白有効成分は複数使ったほうがよいですか?
シミのもととなるメラニンがつくられる工程にはさまざまな要因が絡んでいます。メラニン生成そのものを抑える、シミになるまでのルートにストップをかける、シミの排出を促すなど、どこか1箇所をケアするのではなく、複数の美白有効成分を取り入れて、多方向からアプローチするのも効果的です。
一度取ったシミが再び現れることはありますか?
はい、あります。シミはさまざまなダメージが積み重なったものであり、その部分のターンオーバーが乱れていることも多いです。一度治療をしたら絶対に消せるというわけではありません。
肝斑と一般的なシミを自分で見分けられますか?
少し抽象的な話になってしまうのですが、一般的なシミは輪郭がくっきりしている傾向にあり、肝斑は輪郭が曖昧でモヤッとして見えることが多いです。見え方である程度は見当をつけつつも、最終的な判断はドクターに診てもらってくださいね。
施術後は、普段の化粧品をそのまま使えますか?
自己判断をせず、治療してくれたドクターに確認をしたほうがいいでしょう。
強いレーザーを当てた場合は、テープを貼ったり軟膏を塗ったりするなどの指示があると思うので、治療を受けたドクターの指示に従ってください。
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